筋トレを始めたものの、
「全く体が変わらなかった」
そんな話を耳にすることがある。
だが、ほとんどの場合、原因は一つしかない。
成長の原理から外れている。
筋トレは、やったかどうかではなく、「成長の条件を満たしているか」で結果が決まる。
そしてその原理は、人生のあらゆる成長にも共通している。
成長しない筋トレに共通する最大の原因
体が変わらない筋トレには、はっきりとした共通点がある。
それは毎回、同じことを繰り返しているという点だ。
— 毎回同じ重さ
— 毎回同じ回数
— 毎回同じメニュー
本人は「続けているつもり」でも、身体にとっては何も起きていない。
筋肉は、慣れた刺激には反応しない。変化に反応して、初めて成長する。
ここで重要になるのが、**漸進性過負荷(ぜんしんせいかふか)**という考え方だ。
漸進性過負荷とは何か
漸進性過負荷とは、トレーニングの刺激を、少しずつ高めていくことを指す。
— 重さを少し上げる
— 回数を1回増やす
— セット数を多くする
— フォームを見直す
どれでもいい。重要なのは、
今週できたことを、来週も同じ形で繰り返さない
という姿勢であり、ほんのわずかでも負荷を上げていくことである。
筋肉は、新しい刺激やストレスに対応するために成長する。
逆に言えば、刺激が変わらなければ、成長も起きない。
成長が止まった人生で起きていること
この原理は、そのまま人生にも当てはまる。
— 仕事に慣れた
— 生活が安定した
— 毎日が同じリズムになった
一見すると順調だが、内側では成長が止まっていることが多い。
努力しているつもりなのに、前に進んでいる感覚がない。その原因はシンプルだ。
同じ刺激を、同じ強度で、同じ頻度で、繰り返している。
成長に停滞を感じたとき、問い直してほしい。
— 本当に「前進」しているだろうか
— ただの「維持」になっていないか
— 自分への負荷は、少しでも更新されているか
大きく変わろうとする人ほど失敗する
多くの人は、停滞を感じるとこう考える。
「一気に変わらなければ」
「もっと大きなことをしなければ」
だが、筋トレはそれを否定する。
いきなり重すぎる重量に挑めば、成長ではなく故障を招く。
人生も同じだ。急激な変化には、耐えられない。
必要なのは、小さく、確実な変化を積み上げること。
漸進とは、前進である
漸進性過負荷の本質は、派手さではない。
— 1kgの増加
— 1回の上積み
— ほんの少しの挑戦
この積み重ねが、気づいたときに大きな差を生む。
人生においても同じだ。
昨日より、ほんの少しだけ難しいことをする。先週より、わずかに高い基準で行動する。
それができている限り、成長は止まらない。
筋トレが示す成長の原則
筋トレは、成長の仕組みを極めて明確に示してくれる。
— 成長には負荷が必要
— 負荷は少しずつ上げる
— 同じことの繰り返しは停滞を生む
人生も、この原則から逃れられない。
大きく前に進む必要はない。
小さく、しかし確実に前に進めばいい。
それが、筋トレから学ぶ自己成長の基本法則である。

