差は最初は見えない。
だから人はそれを軽視する。
ほんの少しの手抜き。ほんの少しの頑張り。
だがそれらは、静かに蓄積されていく。
累積効果とは何か
累積効果とは、
小さな積み重ねが時間をかけて蓄積し、やがて大きな成果として現れること
を指す。
最初はほとんど差が見えない。
しかし、一定期間を超えると、その差は無視できないほど広がる。
筋トレはこの仕組みが最も分かりやすく表れる分野だ。
週1回と週2回の違い
例えば、週1回トレーニングする人と、週2回トレーニングする人がいるとする。
1か月で見れば、その差は4、5回ほど。見た目に大きな違いは出ないだろう。
だが、1年ではどうだろうか。
52週ある。
週1回なら52回。週2回なら104回。
その差は52回分。
一年後、明らかな差がついていることだろう。
1センチの手抜きが生む30メートルの差
頻度のような単純なものだけではない。
例えば、ベンチプレスで可動域を1センチだけさぼったとしよう。
バーを下ろして上げる往復で考えれば、1回あたり2センチの差になる。
10回×3セットなら、
2センチ × 10回 × 3セット = 60センチ。
つまり、1回のトレーニングで、60センチ分の挙上距離が変わる。
これが52週続いたらどうなるか。
60センチ × 52週 = 約30メートル。
わずか1センチの手抜きが、1年後には30メートル分の差になる。
― 1回では「誤差」
― 1年では決定的な「差」
累積効果は静かに差を広げる
累積効果の怖さは、最初は差が見えないことにある。
だから人は油断する。
― 今日はいいか
― これくらい大丈夫だろう
― 1回くらい変わらない
その「わずか」が積み重なり、ある日、大きな差として現れる。
逆も同じだ。
毎回、手を抜かない。毎回、少しだけ丁寧にやる。
その積み重ねが、やがて圧倒的な違いになる。
人生も同じ構造をしている
― 読書1ページ
― 英単語3個
― 5分の運動
どれも小さい。
だが、それを1年続けた人と、続けなかった人、差が出ないはずがない。
筋トレが教えてくれるのは、まさしくこのこと。
派手な一撃ではなく、静かな積み重ねが未来を決めるという「構造」だ。
成果は突然現れるわけではない。
見えないところで、静かに蓄積されている。
筋トレはその最も分かりやすい例だ。
今日の1センチを、侮らないこと。
それが、数年後の自分を決める。

