何かを始めようとするとき、多くの人がつまずくのは「最初の一歩」だ。
なぜ、挑戦の最初の一歩はこれほど重いのか。
なぜ挑戦は難しく感じるのか
新しいことを始めるとき、人の頭の中ではさまざまなブレーキがかかる。
- 失敗への恐れ
(完璧にできないのではないか、他人にどう思われるか) - 未知への不安
(何をすればいいのか分からない、情報が足りない) - 現状維持バイアス
(今のままで大きな問題はない、変えるのは面倒だ)
これらは怠けではない。人が自分を守るための、自然な防衛反応だ。
日本人の約6割は「思い立ったらすぐ行動するのが苦手」だと言われている。
つまり、最初の一歩が踏み出せないのは、あなただけではない。
最初の一歩は重くて当然である
多くの人は、暗闇の中でいきなり一歩を踏み出そうとする。
地図を持たずに歩き出そうとするから、不安になる。
— どこに向かうのか分からない
— どの道を通るのかも分からない
— どれくらい大変なのかも分からない
逆に言えば、地図さえあれば、最初の一歩は驚くほど軽くなり、あらゆる挑戦へのハードルが低くなる。
挑戦の地図は3つで作れる
挑戦に必要な地図は、複雑なものではない。
- 目的地を決める
- ルートを知る
- 移動手段を選ぶ
この3つだけで、地図は完成する。
① 未来の自分という「目的地」を描く
まずは、挑戦を続けた先にある未来を想像する。
完璧でなくていい。ぼんやりでいい。
「続けたら、どんな自分になっていそうか」
この目的地があるだけで、行動の意味が生まれる。
② 情報を集めて「ルート」を知る
次にやるのは、情報を集めることだ。
— 何から始めればいいのか
— どんな順番で進めばいいのか
— どこでつまずきやすいのか
道筋が見えれば、不安は一気に減る。
知らないから怖いだけで、分かってしまえば、意外と単純なことが多い。
③ 速度を「移動手段」で調整する
最後に考えるべきなのが、移動手段を選ぶことだ。
移動手段によって、目的地までの到達速度(=目標達成にかかる時間)が変わる。
歩いて行くのか。走るのか。
挑戦が続かない人の多くは、最初から全速力で走ろうとする。
そして、息切れして止まってしまう。
最初の一歩は、遅くていい。
筋トレに当てはめてみる
① 目的地 (=目標・未来の自分)
筋トレを続けた先の未来を想像する。
— 体力や筋力が向上している
— 体形が少しずつ変わっている
— 健康的な生活が当たり前になっている
— 習慣化する力が身についている
— 成功体験によって自己肯定感が高まっている
これで十分だ。
目標も徐々に上げていけばいい。
② ルート (=筋トレの情報)
次に、最低限の情報を集める。
— 優先的に鍛える筋肉はどこか
— 自宅か、ジムか
— 回数やセット数はどれくらいか
— 正しいフォームは
— 週に何回やればいいのか
完璧に調べる必要はない。
まずは「最初の一歩に必要な分」だけでいい。
③ 移動手段 (=速度・目標達成までの時間)
もちろん、最初の一歩は歩いて踏み出そう。
— 週に1回、自宅で
— 腕立て伏せ、腹筋、スクワットを10回ずつ
— 終わったらプロテインを飲む
継続こそ全て。
確実なペースで、確実に続ける。
慣れれば速度を上げればいい。
地図作りの力は人生に残る
実際にやってみると分かる。
筋トレを通して身につくのは、筋肉だけではない。
— セルフイメージ
— 情報収集法
— 継続力
これは、仕事でも、学習でも、人生のあらゆる挑戦で使える。
挑戦の最初の一歩が重いのは、意志が弱いからではない。
地図を持っていないだけだ。
まずは地図を作ろう。
そうすれば、軽く一歩を踏み出せる。


